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書くことは、幸せへの道? [心の健康]

大学などでの研究によると、自分自身や身の回りに起こった個人的な経験について書き続けると、メンタルな問題の改善や、がん患者の症状の軽減、心臓発作後の回復促進、更には記憶力の強化など、さまざまメリットが得られるそうです。

a0001_015549.jpgその研究では、自分の個人的な物語について書くことが、その人の行動に変化をもたらしたり、幸福を増したりすることにつながるかどうかを調査しています。

この前提には、私たちは、自分自身を形作る個人的な物語や世界感を持っているけれども、不安や悲しみ、怒りなどに心が囚われている時には、それを正しく認識できないという考えがあります。人が自分自身や経験について書き、それについて考察し、見直すことで、本来の認識に到達できると彼らは考えました。

本当?と思うかもしれませんが、研究の結果では、確かにその効果があったそうです。

ある大学で、成績がふるわない新入生40名が集められました。
彼らは自分の成績が心配で、他の学生ほど頭が良くないのではと自信を失っている人もいました。
研究者は、この40名を2グループに分け、一番目のグループには、新入生というのは、誰でも最初、新しい環境に慣れるのに苦労するものだという情報を提供され、現在の2年生や3年生がどのようにして環境に適応していき、成績を上げていったかということを話すビデオを見せられました。

この目的は、一番目のグループの学生たちに対して、彼らの大学や自分自身についての見方を見直すよう促すことでした。
自分が大学には向いていないのではないかという心配に執着するのではなく、新しい環境に慣れるためには、より時間が必要だと考えるようにと勧め、自分の感じていることや想いを書き続けるよう頼みました。

二番目のグループの学生には、特に何も情報を提供せず、書くことも勧めなかったのですが、一番目のグループと二番目のグループの違いは、驚くべきものでした。
一番目のグループの方が、テストで徐々に好成績をとれるようになった人の数が多く、逆にドロップアウトする学生の数はずっと少なかったそうです。

別の大学では、心理学の教授が学生に毎日15分書くよう指導しましたが、内容は、個人的に重要なことか、そうではない何か気楽なこと(趣味や楽しかったことなど)のどちらかを選ばせました。
長期にわたってそれを学生に続けさせたそうですが、その結果、個人的に重要な事柄について書き続けた学生の方が、そうではないもう一方のトピックを書き続けた学生よりも、体調を崩したり、病気になったりすることが少ないことが分かったそうです。
その理由については、自分自身や自分のまわりの世界に関して書き続けることで、自分が何者であり、どこに向かって行きたいのかということに、より向きあえるようになり、自己管理をよりしっかりできるようになったからではないかと言われています。

もし、あなたが、自分自身や身の回りに起こった個人的な経験について書く習慣がないのでしたら、書き始めてはいかがですか。
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